革財布などのレザークラフト製品は、コバの仕上げ作業を行うと、よりよい作品に仕上がると言います。コバの仕上げ作業には、これまでにたくさんの工具や方法が存在しています。もちろん、どの工具、方法を行っていくかは作家により異なります。もしかしたら、コバの仕上げ作業の方法には、作り手の数だけその方法は存在するのかもしれません。
どのようなコバの仕上げ作業の方法を取ったとしても、ある程度必要な作業があることに気付くのではないでしょうか。それは「下地作り」です。
裁断をするときにコバがデコボコしないように細心の注意を払ったり、仕上げ剤で磨く前に何回か下磨きをしておくなどをしておくことで、滑らかな下地を作り上げ、そのあとの作業効率がグンとよくなると聞きます。もちろん最終的にはコバを丁寧に磨くことでより一層キレイな仕上がりにはしてくれますが、下地作りをしっかり行っておかないと、どんなに最後に磨き上げても細かなデコボコまでは磨ききれないという状態になることもしばしばあるように思います。
また、革によってそれぞれ性質が異なることもあり、コバ仕上げをどれでも同じやり方で仕上げるという方法が取れないと言われています。
そのため、他の人の仕上げ方を学びつつ、自己流の仕上げ方を確立していくとよいかもしれません。